2025.04.25
中小企業の採用活動において、「なかなか応募がない」「求める人材になかなか出会えない」といった悩みを抱える企業は少なくありません。
激化する採用戦線のなかで、理想の人材からの応募を獲得するためにはどうしたらいいのでしょうか?
本記事では、富山県の最新採用市場情報を踏まえながら、採用活動を成功させるために必要な採用サイト制作の秘訣をわかりやすくご紹介します。
求職者に対する求人数の割合となる有効求人倍率の推移を表したグラフを見ると、富山県は求人数に対して求職者数が少ない状態が依然として続いており、採用市場においては求職者が有利な「売り手市場」が続いています。
2025年2月時点の富山県の有効求人倍率は、1.40倍となっており、これは全国平均を上回る数字となっています。一方で有効求人数は複数月連続で減少傾向にあり、人手不足であることが顕著となっています。
また、2025年問題は採用市場を知るうえでも、欠かせない問題となっており、少子高齢化社会が進み労働者が減少していくことで、特に若い世代の採用においては激化していくことが予想されています。
厳しくなっていく採用市場のなかで、中小企業がほしい人材を獲得するためには、「求職者の目に留まる」「求職者に知ってもらう」ための戦略的な取り組みが必要になります。
ブランディングとは、企業や商品・サービスの価値を高め、社会やユーザーに自社独自イメージを確立するために、ブランド構築をし、ブランド価値を最大限に引き出すことを目的におこなう施策です。
採用ブランディングにおいては、企業理念を軸に、採用ターゲットの興味や共感を得ることができる情報発信とコミュニケーションを一貫して続けることで、「この会社で働きたい」と思わせる価値をつくりだします。
情報があふれる現代において、求職者はウェブサイト、SNS、口コミなどを通じて求人票だけでは見えない企業情報から応募先を選びます。中小企業にとっては大手やライバル企業と競合する上で、採用ブランディングは「選ばれる理由」をつくる重要な施策となります。
採用ブランディングに取り組むことは、採用に悩む中小企業にとってたくさんのメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか?主なメリットをピックアップしてご紹介します。
自社の独自性や個性、特徴を明確に打ち出すことで、求職者の記憶に残りやすくなります。企業の認知度をあげ、「この会社、なんか気になる」と思ってもらえることが、求人応募への第一歩になります。
認知度があがることで、企業の魅力が伝わり「この会社で働きたい」という動機づけに繋がり、その結果、求人応募が増えていきます。
会社の魅力をしってもらうことで、求職者を「企業のファン化」することができます。ファン化することで、意欲や本気度を高めることができ、志望度の高い応募に繋げることができます。
企業理念や価値観、社風に共感した企業にマッチする人が集まるため、応募者の質があがり、入社後のミスマッチや早期離職リスクの減少も期待できます。
採用ブランディングで構築した自社の価値を見える化するにあたり、ホームページ(採用サイト/採用ページ)は重要な役割を担います。
「ハローワークに求人票をだした」「求人サイトに募集広告をだした」けど、求職者からの反響がない⋯という経験はないでしょうか?
一般的にテンプレート化されて型にはまった情報しか発信することのできない求人票や求人広告は、掲載可能な文字数やデザインも制限されています。そのため、「募集要項」となる働く条件を掲載することはできても企業理念や社風といった「企業の魅力」を発信するには不向きなツールとなっています。
一方、ホームページ(採用サイト/採用ページ)は制限がなく自由な表現を用いて、採用ブランディングで構築した「企業の価値・魅力」を見える化し、発信することができます。
そのため、求職者が企業選びをおこなう際の重要なツールともなっていることから、採用ブランディングにおいてホームページは求職者が「働く未来」を描くための役割を担うツールとなります。
求職者に「認知」「理解」「共感」してもらうための、採用ブランディングの進め方をご紹介します。
自社の理念、風土、働く人の特徴、これまでの採用成功・失敗例を振り返り、強みや課題を整理しましょう。
● ポイント
「強みやPRしたいことはない」と思い込まれている場合がありますが、どんな小さなことでも自慢したいこと、長所を箇条書きで良いのでまずは書き出してみましょう。
「どんな人に来てほしいのか」「どんな価値観を持った人が自社にあうのか」を明確にし、理想の人材像となるターゲットを絞り込みましょう。
採用ターゲットに響くメッセージ・コンセプトを考案し、一貫したコンセプトで自社のブランド構築をおこないます。
● ポイント
コンセプト策定は難しい部分になります。なにも思い浮かばないからとやめてしまわずに、まずは採用ターゲットに対していちばん伝えたいことをコンセプトの核として決めてみましょう。
コンセプトに沿ったデザイン、メッセージをホームページ(採用サイト/採用ページ)やSNS等を活用し、継続的に情報発信します。
● ポイント
ホームページに「募集要項」しかないといった状態はNGです。まずはメッセージの掲載からでもいいのではじめてみましょう。ホームページ制作は知識がないと難しい部分でもあるのでプロに相談することも検討しましょう。
コンセプトに沿って、採用ターゲットの「認知」「理解」「共感」を得るための工夫をしている企業の採用サイトをみてみましょう。自社のコンセプト策定のヒントがみつかるかもしれません。
富山県射水市のシベリア産赤松の国内挽きトップメーカーである株式会社石甚さまは、元々ホームページに「募集要項」しか掲載しておらず、会社の魅力を発信できていない採用課題を抱えていらっしゃいました。
コンセプト策定をするにあたり、会社としては業務フローや働く環境に課題を抱えているけれども、その課題を解決してより働きやすい環境づくりへの改革を全社一丸となっておこなっている最中であることから、変革中のいまのリアルな姿をみせることを核として、働く面白さの共感・働くイメージを具体化しました。
自社のホームページ(採用サイト/採用ページ)が、採用戦線で戦うことができているか、客観的にチェックしてみることで現状を把握しましょう。
チェック項目 | は い | いいえ |
---|---|---|
自社ホームページをもっている | ||
採用サイトまたは採用ページがある |
||
採用コンセプトがある | ||
募集要項以外の求職者が知りたい情報が掲載されている | ||
エントリーフォームやお問い合わせフォームがある | ||
ホームページを定期的に更新している |
「いいえ」がひとつでもある場合は、採用戦線において同業他社より不利な状況となっている可能性大です。
自社のことを客観的にみるのはなかなか難しいことでもあるので、プロの目線で診断する「ホームページ無料診断」を活用するのもオススメです。
プロの診断を活用することで、採用ブランディング、採用コンセプト策定をおこなう上での、自社分析やヒントがみつかるかもしれません。
採用活動をおこなうなかで、ただあるだけの採用サイト・採用ページでは求職者に選ばれることは難しい時代になってきています。
また、凝ったデザインの採用サイトであっても、ただオシャレなだけではいけません。
企業の特性やコンセプトに基づいて、求職者に「認知」「理解」「共感」してもらえる採用サイトづくりが、採用を成功させるための手段として必要不可欠となっているので、採用課題を抱えている企業の方は、ぜひ採用ブランディングに取り組んでみてください。
山辺事務機では、採用に特化したホームページ制作をはじめとした定番の採用手法から、トレンドのダイレクトリクルーティング、採用ピッチ資料制作、SNS用のショート動画制作等、幅広い採用コンサルティング、オフィスリニューアル工事をおこなっています。
採用サイト制作をおこなうにあたり、求職者の動向・価値観・知りたいことを把握することもとても重要です。ぜひ、以下の記事も参考なるのでおすすめです。
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